「映像体験ミュージアム-イマジネーションの未来へ」
<巡回展は続いています> |
会 期 |
2002年3月1日(金)-5月19日(日) 月曜休館
10:00-18:00(木・金は20:00) 入館は閉館30分前 |
会 場 |
東京都写真美術館
東京都目黒区三田1-13-3恵比須ガーデンプレイス内
(JR恵比寿駅東口より徒歩7分)
Tel : 03-3280-0099
http://www.tokyo-photo-museum.or.jp |
出品アーティスト
IKIF(石田木船映像工場)/IDEAL COPY/岩井俊雄/河口洋一郎/久里洋二/クワクボリョウタ/中川正博(20471120.inc)/中ザワヒデキ/寺門孝之/永原康史/橋本典久/八谷和彦/福田美蘭/古川タク/三橋純/
minim++(近森基+久納鏡子)/明和電機/森脇裕之/モンキー・パンチ/横尾忠則/ほか |
映像史的資料
カメラ・オブスクラ/影絵/幻燈/連続写真/驚き盤/ホログラフィー・各種3D装置/ほか
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※また、この展覧会は下記の各地を巡回予定です。
倉敷市立美術館 2002年6月8日〜7月29日
福井県立美術館 2002年8月9〜9月2日
せんだいメディアテーク 2003年4月4日〜5月5日(予定)
茨城県立つくば美術館 2003年7月26日〜8月24日(予定)
福岡市立博物館 2003年11月7日〜12月14日(予定)
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こんにちは、八谷です。
今日は8月29日なのですが、今、まさに夏休み終わり間際の小学生のような気持ちです。なぜかというと、9月20日から「イスタンブールビエ ンナーレ」が開始されるのですが、それに出展する作品「Centrifuge:セントリフュー
ジ」が明日輸出、なのです。
海外で新作を発表する、というのは、僕のように機械を使った作品を作っている人 にとっては結構無謀なことなのですね。イスタンブールは電圧も違うし、それに秋葉 原も東急ハンズもないんで。だから「展示したけど動かない!」みたいな事態になら
ないよう、なるべく東京で完璧に仕上げないといけないのです。
さっき検索サイトgoogleで調べたら宇宙ステーションの実験モジュールの名前にも ありましたけど、「centrifuge」とは辞書でひくと「遠心分離器」のことです。今回
のイスタンブール・ビエンナーレのメインテーマは「エゴフーガル」となっています が、このテーマに合わせて作ってみました。何を分離したいかと言うと、「心を身体
から分離する」ことが目的なのですが、高さ3mのリングが宙づりになっており、その なかに高さ1mの強化ガラス製のステージがあり、体験者がそこにたつと、天井には自分の姿が映っています。
で、リングからは棒が一本、中心の方にのびていて、その端についている風車をび ゅーっと吹くと、映像のなかにいる自分は風車の回転速度、回転方向でぐるぐる回さ れてしまうという作品です。リングの内側には30個のカメラが取り付けてあるのです
が、このカメラは最速で1フレーム単位 で切り替わるので、最速で1秒に1回、自分の 体がぐるぐる回ります。もう、「小型の宙返りジェットコースター」みたいな。
文章で書くと難し気ですが、実際にやってみたらすぐわかる、シンプルな作品です。 今回は「鏡みたいな作品」が理想のできなので。
発想は前からあったのですが、カメラを物理的にぐるぐる回すと、実際には簡単に 壊れてしまいそうだったので、今回またしても、幸喜君にエンジニアリングをお願い して、特別な高速スイッチャーを制作しました。なかにはPICと呼ばれる、小さなコ
ンピュータが入っていて、制御を行っています。あとフレームやガラスのステージは 大阪の工場にお願いしました。(後略)
「月刊ポストペット」 2001年10月号、開発者通信より。
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