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この展覧会は終了しました

杉本剛展'Walk in the Night'


期  間 : 2005.3.4(金) →3.27(日) 
時  間 : 14:00-20:00 (月、火曜休)
opening reception
3.5(土)18:00-20:00


作家がNYから来日します。神保由紀の春のメニューをご用意して皆様のご来場をお待ち申し上げます。

information

■Fuji-TV ART NETの「阿倍知代アナの@artlover」でレビューが掲載されました。
http://www.fujitv.co.jp/events/art-net/index3.html

■せチこのもぎたて!アート見聞録で紹介されています。
http://jet.rocket3.net/data/753walk/753walk.htm

■「STUDIO VOICE」4月号p91のArt情報欄にて、杉本剛のエッセイ「Walk in the Night」が掲載されています。
http://www.infaspub.co.jp/studio-voice/sv.html
4月号の特集は「写真集中毒のススメ」です。

■NHK-BS2「週刊なびTV」3/13(3/12土曜日深夜0:00-1:00)にて紹介されます。
http://www.nhk.or.jp/navi/


展覧会内容

杉本剛、1979年山口県生まれ。NY在住。高校卒業後ニューヨークに渡る。幼少より絵を描き始め、2002年から一年間、International Center of Photography(ICP)で写真を学び、それまでの絵画制作を写真というメディアに結びつけて制作されたのが「Walk in the Night」シリーズ。

夜の風景を自然光で撮影した作品である。昼間の喧噪が消えた時、街はもうひとつの表情を現わす。静けさのなかで、研ぎすまされた感覚がキャッチした世界を、杉本はさらにプリント技術で浮かび上がらせる。それは、不可視の空間を現前させたようなシュールリアリスティックなイメージだ。今展は杉本剛の初の個展である。

展示作品

「Walk in the Night」シリーズから写真、約40点によるインスタレーションと、DVD映像作品のモニタ−による上映。
夜6時以降はプロジェクターによる大画面上映をいたします。
これがおすすめです!

作品の一部は下記のサイトでもご覧になれます。
http://www.hotelkino.com/105/

このシリーズは人気のなくなった街の風景を自然光で撮影したモノクロームの写真です。昼間の喧噪が消えた時、街はもうひとつの表情を見せ始めます。暗く緊張するような静けさのなかで、杉本は闇にカメラを向け、研ぎすまされた感覚がキャッチした世界を、さらにたくみなプリント技術で浮かび上がらせます。それは、不可視の世界を現前させたようなシュールリアリスティックなイメージです。闇がもつぞくっとするような感覚に慣れると、夜の世界は精霊が遊ぶおとぎの世界に変化し、見る者が好きなだけ想像力を働かせることができるようになるのです。

杉本剛のつくるイメージは詩的で官能的、リアリティとイリュージョンの境界のエッジに現れる危うさやはかなさ、冒険心、攻撃性や破壊性などが感じられます。何かが動き出す気配をとらえた白と黒の世界をぜひ多くの方々にご覧いただきたく、ご案内いたします。


Walk in the night

夜にたたずむ暗闇は街をもうひとつの別の表情につくりかえる。人気のない通りは、昼とは異なる活気を見せ、街灯の元,家々は孤独にたたずみ、夜空に浮かぶはかない雲たちは、はるかな場所へと旅の途中。"Walk in the night"シリーズで、私はこのような夜が作り出す幻想的な夜空、誰もいない通リ、建物達が暗闇の中に放つ神秘的な静寂、そしてそれらの中で何かが起こりそうな気配を自分なりにとらえようとしてきた。

私はこのプロジェクトを続けることで、感覚を研ぎすませた瞬間に経験される現実と幻想の境界を探りたいと思っている。この暗闇の中にのみ存在する静けさに向かい合うことで、私の想像力はそこに見えるものを変容させ、突如、ひとつの新しい世界が作り出される。それは写真家の想像力の産物であるとともに、それを見る者の産物でもあるのだ。写真を学ぶ以前に、絵画の制作をしてきた。私は自分の写真を粒子を粗くして焼いているが、それは自分のペインティングの質感を取り込めたらと思うからである。私が作品を通じて語りたい物語は、よりシュールレアリズムなものになり、なおかつ非常に写実的なものにもなるのだ。(杉本剛)


プロフィール
1979年 山口県うまれ
1997年 ニューヨークに渡る
ミュ−ジアムでの展示アシスタントやSol Lewittなどアーティストの制作アシスタントを経て、2002-2003年International Center of Photography(ICP)で写真を学ぶ。
現在 ニューヨーク、ブルックリンに在住し制作。

展覧会暦
2003年 グループ展、International Center of Photography、ニューヨーク
"Walk on the Web Side"、Rencontres International Photo、アルル、フランス
2004年 デジタルメディア展、International Center of Photography、ニューヨーク
"The Wizards House- photography as alchemy" M.Y.Art Prospects、ニューヨーク
"Reality and Illusion" Lacanau、フランス
グループスライドショウ、Photomonth.Krakow,ポーランド
2005年 個展'Walk in the Night'、アートコクーン(東京)